【サービス停止のお知らせ】
2025年7月6日 (日) 午後5時~午後8時(日本時間)にバージョンアップを予定しております。
そのため上記の時間帯はサービスを利用することができません。
【新機能・アップデート項目】
1. GPT-4.1へのアップグレード
2. ヤラク翻訳エンジンV4へのアップグレード
3. PDFのダウンロードファイル形式の選択メニュー
4. 辞書機能の変更
5. 再翻訳ボタンの常時表示
6. その他の変更点
【アップデート内容】
1. GPT-4.1へのアップグレード
OpenAI社がリリースした新しいモデルのGPT-4.1はパフォーマンスが向上し、プロンプトの効力が高まったと評価されています。
そのため、今回のアップデートにより、既存のGPT-4oをGPT-4.1にアップグレードします。
カスタムプロンプト機能が追加されて以来、ChatGPTを利用するユーザーがより増加傾向にあります。GPT-4.1へのアップグレードにより、これまで直面していた問題の一部が改善されることが期待されます。
また、セキュリティの懸念もありません。OpenAI社とのBusiness Associate Agreement(BAA:業務提携契約)は引き続き適用されるため、GPT-4.1にもGPT-4oと同じセキュリティとデータ保護ポリシーが適用されます。
参考文献
https://openai.com/index/gpt-4-1/(英語のみ)
2. ヤラク翻訳エンジンV4へのアップグレード
ヤラク翻訳エンジンがバージョン4にアップグレードします。このアップグレードには多くの改善点がありますが、特筆すべきは翻訳処理が文レベルから文書レベルへと進化したことです。
文書レベルの処理とは、その名の通り、それぞれの文を個別に扱うのではなく、文書全体を一つのまとまりとして処理することを指します。これにより、翻訳の品質と一貫性の向上が期待できます。
旧バージョン 代名詞に一貫性が無く、人名の表記が異なります
新しいバージョン4 一貫して同じ代名詞が使用され、人名の表記も統一されています
3. PDFのダウンロードファイル形式の選択メニュー
MTrans Teamでは、翻訳処理中にPDFファイルがOffice Wordファイル(.docx)に変換されます。これにより、ポストエディットと訳文の置換が容易になります。訳文の編集や挿入が可能になる一方、従来のWordファイルのレイアウトと異なるPDFファイルではレイアウト崩れなどが発生していました。
この問題に対処するため、PDFファイルの処理方法をWordファイル(.docx)とPowerPointファイル(.pptx)から選択できる機能を追加しました。
これにより、プレゼン資料のような形式やページ方向が横向きの場合などPowerPointで編集したいPDFファイルでは、選択画面でPowerPointファイルを選択することで、PDFファイルをPowerPointファイル形式でダウンロードできるようになりました。
以下はPowerPointやIndesignなどのデザインツールで作成したPDFファイルを翻訳した例です。
「.docx」に選択してダウンロードした場合(一部の訳漏れ、テキスト位置のずれ、レイアウト崩れ)
「.pptx」を選択してダウンロードした場合(マクロ機能によって、ファイルサイズが自動的に調整され、訳漏れ及びレイアウト崩れが最低限に抑えられています)
4. 辞書機能の変更
MTrans Teamでは、2015年の初回リリースから現在に至るまで、常にサイドパネルに辞書機能を搭載してきました。しかし、技術が発展するにつれて、辞書機能の古さが目立つという指摘が増えてきました。特に、言語ペアの制限、更新の不足、対象範囲が限定的であるなどの問題点があります。
これに対処するため、現在、生成AIを活用した新しい辞書機能を開発しています。この辞書機能により、より使いやすく、より理解しやすい形で情報を参照できるようになります。
新しいAI辞書機能は近日中に導入される予定ですが、その第一段階として、現在の辞書機能を削除する必要があります。アップデート後は、サイドパネルで辞書機能が利用できなくなります。ご不便をおかけして申し訳ございませんが、新しいAI辞書機能の導入までしばらくお待ちください。
5. 再翻訳ボタンの常時表示
ユーザーインターフェースをできるだけクリーンでシンプルに保つため、多くのボタンやポップアップは特に必要とされる場合にのみ表示されます。その一つが再翻訳ボタンです。再翻訳ボタンをクリックするとそのセグメントの原文が再翻訳されます。
今回、ユーザーからのフィードバックを受け、常に編集ページで再翻訳ボタンを表示するように変更しました。これにより、ヤラク翻訳などのアダプテーション機能が搭載されたエンジンを使用する際、直近で保存したフレーズで調整した自動翻訳文を再生成できるほか、ClaudeやGPT-4.1などの生成AIエンジンで異なる自動翻訳文を再生成しやすくなりました。また、以前と同様に、原文が変更された場合に新しい翻訳文を生成することもできます。
なお、再翻訳ボタンをクリックすることで、フレーズに未保存の翻訳文は、変更が加えられている場合でも、新しい翻訳文に置換されますのでご注意ください。そのため、変更を保存したい場合は、再翻訳ボタンを使用する前にフレーズに保存しておくことをお勧めします。また、サイドパネルにある改訂履歴セクションで編集内容を確認することもできます(原文改訂、分割・統合、フレーズへの保存を実行した場合のみ)。
6. その他の変更点
1. チェックアシスタント機能が、デフォルトでオフになります。チェックアシスタント機能を使用する場合はハイライトしたい項目を選択してください。
※Word-to-Wordハイライトとスマートサジェストは引き続きオンのままです。
2. フレーズ集ページで、フレーズの編集時に元に戻すショートカット(CTRL+Z)が使用できるようになりました。
3. パスワードリセットページで、適用されるパスワードルールが表示されるようになりました。これにより、新しいパスワードを設定する際に満たすべきルールを確認できるようになりました。
これらの新機能や改善された機能は、すべてユーザー様からいただいたご意見から開発・改善しております。
これからもお客様と共にMTrans Teamが成長していけるよう、今後もたくさんのご意見・ご要望をお待ちしております!